BINDにはフォワードという機能があります。

DNSサーバは自分で返答できない問い合わせ(つまり、自分が権威を持っていないゾーン」の問い合わせ、およびキャッシュも持っていないレコードの問い合わせ)を受けた際、通常であれば再起問合わせを行ないます。

それに対してフォワード機能は、「自分で返答できない問合わせが来ると他のDNSサーバに問合わせを行なう」という機能です。

フォワードされたDNSサーバが再起問合わせを行い、その結果をフォワードしてきたDNSサーバに返します。


再起問合わせを行なう場合、何度も回線を往復することになります。この回線がボトルネックとなるようなケースの場合、フォワードを利用することで回線に負担をかけずに済みます。


options {
        directory "/var/named";

        (省略)

        forwarders {回送先のDNSサーバのアドレス;}; (1)
        forward only; (2)
};



(1)回送先のDNSサーバのアドレスを指定します。
(2)forward only を設定すると、再起問合わせを利用しなくなります。

回送先のDNSがダウンしていた場合などで利用できない場合、自分で再起問合わせを行なうようになりますが、forward only を設定すると、再起問合わせを利用しなくなります。

forward を利用する場合は、障害時のときを考えて複数指定しておくのが良いでしょう。






本日はココまで。
本日のポイントは以下のとおり!

・フォワード機能は、「自分で返答できない問合わせが来ると他のDNSサーバに問合わせを行なう」という機能。
・フォワード先のDNSがダウンしていた場合、自分で再起問合わせを行なうようになる。
・forward を利用する場合は、障害時のときを考えて複数指定しておくのが良い